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うなぎをご馳走になったこと
 「掃除をするから手伝ってくれ.」といわれて 書庫であり応接室である「業の往生庵」を掃除したことがある.本をかたずけながら,ついつい本の内容に目が行って,仕事ははかどらなかった. 「かたずけた本はどうするんですか?」と聞けば, 廃品回収に持っていってもらうとのこと,「それでは私がいただきます.」とすぐに車に積めるだけ詰め込んだ.著書と小冊子が手元に残った.
 
 掃除が終わったら,「うなぎを取ってやるから 食べていけ.」とのお言葉で,朝からうなぎを食べさせていただいた.        食べ終わって,
「ご馳走様でした.おいしく頂きました!」と言うと,
「そんなこと言わんでもいい. さっさっと帰れ.」        
岡崎美術展を見に行った時
 岡崎美術館に美術展を見に行った.
彫刻の部屋に入った.「彫刻なんか一点もないな.」
兄の基弘さんの作品の前で「こんなもの彫刻じゃない」と 作品を指で押す. 気が気じゃない. 何メートルか離れて知らないふりをする.

 他の人の作品を褒めたことはない. 絵でも彫刻でも工芸でも,それらについての批評は私も納得できる. そういう批評を聞いて多くを学ぶことができた. しかし,いつも 「何かちょっと違うな.」と思っていた.
 その「何か?」がわからなかった.

 あるとき,知人が鈴木政夫氏の陶芸作品の批評について,言ったことがある.       「鈴木先生は 駆け出しの陶芸家に "唐九郎"のようでなければいけないと言う.」と.
 それを聞いて「あっ そうか!」と私も合点がいった.

 

 
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「また 鈴木先生に叱られたいね.」
 鈴木先生が生きていたら,『「世の中 景気が悪いからこまるわ.」なんて言っていたら,  「馬鹿いうな. 俺を見てみろ,ちゃんとやっていれば,そんなこと関係ないんだ !」 』と叱られているね.

 「いつまでも生きていてもらって, また 叱られていたいね.」
 「いないと思うと さみしいね.」と 「かどみ」のママも,「みゆき」のママも言う.
 
 「あちらこちら連れて行かされて, 帰りに「狐塚」でどぶろくを飲ませてもらったなあ.」と 石原氏は話す.  
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1998.10.6
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鈴木政夫の石彫下作り10数年の大原氏.
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書籍名 ノーマ・ジーンの店で...
著者 鈴木喜博
出版社 明窓出版, 1998